音楽家が悩む住環境の解決を目指す不動産エージェント

はじめまして。一般社団法人RE AGENT会員の遠藤 麻生実と申します。

私はM LIFE株式会社の代表取締役を務めており、首都圏を中心に、楽器演奏可能物件のご紹介や、防音物件に関するコンサルティングを行っています。音楽大学卒業後、「音楽家が抱える住環境の悩み」を解決できる不動産のプロを目指し、不動産業界にて研鑽をつみました。

開業後は、音楽家や趣味で音楽を嗜む社会人、音大に通う学生など、幅広い入居希望者の相談に対応しています。
また近年では、楽器演奏可能物件(防音物件)の運営を検討している地主様や管理会社様、現在運営中のオーナー様からご相談を受けることも多くなっております。

楽器演奏可能物件でよくあるトラブルに、入居可能と言われて引っ越したにもかかわらず、近隣から苦情がきたり、最終的には退去を促されてしまうケースがあったりします。
このような問題は、物件を扱う側の楽器に対する理解が不十分な場合や、楽器演奏における運営上の明確なルールがないことにより起こります。

こうした「入居者と物件のミスマッチ」を防ぐためには、音楽の知識と不動産実務経験の両方を持ったアドバイザーが必要です。音楽家とオーナー様、双方にとって気持ちの良い取引になるよう、物件に対応する楽器の見極めを行い、未然にトラブルを防ぐ方法を提案することで、より良い関係を築く架け橋になれればと思い、事業を展開しています。 

「RE AGENT」で実現したいこと

私がRE AGENTに入会したきっかけは、「不動産業に係るエージェントの資質と地位の向上」という理念に共感したからです。
日本ではまだまだ、「不動産会社=悪いことをしている」というネガティブイメージが、潜在的にあると感じています。

私が不動産業に就いた際も、「そんなガラの悪い業界になぜ?しかも女の子なのに。」と言われることが少なくありませんでした。そういったイメージは、これまで業界が行ってきたことへの裏返しですし、一朝一夕で払拭できるものではないと考えています。

ただ、不動産業は、生活に密接する「住まい」に関する大事な仕事。誠実に、責任を持って担当したいと思っている人間も多くいます。私もその一人です。
そんな良心があり、信頼できるエージェント仲間達と一緒になって仕事をしたい。お互いに切磋琢磨しながら、業界の悪い印象を払拭したいと考えています。

残念ながらまだ、業界内でお客様に対する不誠実な対応を見かけることもあります。業界全体を根底から変えていくことは難しいかもしれませんが、RE AGENTが信頼できるエージェント集団として認知され、「この団体の人間なら、間違いない」と思ってもらえるよう、日々自分を磨いていきたいと思います。

 


楽器可・
防音物件業界の「不動産エージェント」での最近の気づき

昨今COVID-19の影響にて、防音物件の需要は高まっています。
リモートワークが一般的になったことにより、自宅内が半仕事場になった方も多いのではないでしょうか。以前は外に出ていた方が皆、居室内に留まることになれば、騒音が問題になるのは必然の流れです。

これまでは、仕事や趣味で音楽をされる方がメインのお客さまでしたが、最近はリモート会議で機密情報や個人情報を扱う方からのご相談も入るようになりました。今後、趣味の多様化で、ますます防音物件のニーズは高まってくると考えています。

他物件との差別化を狙い、防音物件を運営したいと考えるオーナー様も増えてきていますが、これには少し注意が必要です。

一般的に、防音物件は通常よりも建築費が高くなるため、その分賃料も高く設定することになります。
計画段階にてしっかりとマーケティングができていないと、入居者のニーズと合わない家賃設定になってしまい、結果的に入居者がつかないという事態が起きてしまいます。これを避けるためには、知識を持った専門家と一緒に、プロジェクトを進めていくことが重要です。

綿密な計画さえできれば、防音物件のメリットはたくさんあります。
他物件との差別化はもちろんですが、人気防音物件は一度住むと代わりの物件が中々見つからないため、入退去のサイクルが一般賃貸物件よりも長い傾向にあります。長期的な安定経営を考えている方は、特に向いているかと思います。
現在の防音物件の市況としては、ファミリータイプが特に少ない状況です。

楽器可・防音物件に興味がある方は、私の知識や経験をお役立てできればと思いますので、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。