不動産エージェントとは?不動産エージェントについて把握しておきたいポイントまとめ

不動産エージェントという言葉を聞いたことがある人は、まだそれほど多くはないでしょう。

エージェントと聞くとメジャーリーガーの年俸について球団側と交渉を行う人や、某スパイ映画の主人公を思い浮かべる方もいるかもしれません。

ここでは、近年日本でも浸透し始めてきている不動産エージェントという仕事の役割について詳しく解説していきます。

1、そもそも不動産エージェントとは?

そもそも不動産エージェントとは、どのような仕事なのでしょうか。

エージェントとは代理人のことをいい、不動産エージェントは不動産取引を行う人の代理人となって不動産取引のアシストを行ってくれる人のことをいいます。

不動産エージェントには、2つの種類があります。

それは、買い主側のエージェントと売り主側のエージェントで、それぞれに不動産取引を行う際に担う役割が異なります。

ここでは、2つの不動産エージェントの役割について解説していきます。

(1)買い主側の不動産エージェント

買い主側の不動産エージェントは不動産の購入を行う際に、買い主側の立場に立って希望する物件の情報収集を行ったり、売り主との物件売却価格・条件の交渉にあたってくれたり、売買契約に関するアドバイスなどを行ってくれます。

(2)売り主側の不動産エージェント

売り主側の不動産エージェントは不動産の売却を行う際に、売り主側の立場に立って購入希望者の情報収集を行ったり、購入希望者と物件の売却価格や条件の交渉にあたってくれたり、売買契約を結ぶ際に適切なアドバイスを提供してくれたりします。

2、どのようなときに不動産エージェントを活用する?

不動産エージェントは、不動産を購入したいと思ったときや、所有している不動産を売却したいと思ったときに活用します。

不動産エージェントは不動産取引に関する多くの実績と経験、知識を持っているため、不動産取引を行う際に不動産エージェントを活用することで、スムーズかつ有利に不動産取引を進めることができるようになります。

3、一般的な不動産業者と不動産エージェントの違いとは?

日本で不動産取引を行う場合には、不動産エージェントに依頼する以外に、不動産仲介業者に取引のサポートを行うという方法があり、今の時点ではこの方法を選択する方が多いのが現実です。

では、不動産仲介業者と不動産エージェントには、どのような違いがあるのでしょうか。

不動産仲介業者は、売り主と買い主の間に入って、双方の希望を調整し売買契約を結ぶ「両手仲介」という方法で不動産取引のサポートを行います。

一方不動産エージェントは、依頼人となる売り主または買い主どちらか一方の立場に立って売買契約を結ぶために様々なサポートを行ってくれます。

これを、「片手仲介」といいます。

このように、不動産仲介業者は「両手仲介」を行い、不動産エージェントは「片手仲介」を行う点が、両者の違いとなります。

4、不動産エージェントを利用するメリット

不動産エージェントを利用すると、以下の3つのメリットを得ることができます

(1)不動産エージェントは経験豊富な方が多い

仲介業者に依頼する場合、一般的にはその会社から指定された担当者になってしまいます。その担当者は新入社員である、業界歴が浅いなどといった可能性が高くなることもあります。

しかし、不動産エージェントは、自分のスキルで仕事していますので、業界の経験が豊富な方ばかりです。

このような知識を活用して、不動産エージェントから不動産取引に関する様々なアドバイスを受けることができます。

(2)依頼人の立場に立ちその利益を第一に考えて不動産取引を行ってくれる

不動産エージェントは、依頼人の立場に立って不動産取引を行ってくれ、このスタイルを「片手仲介」といいます。

片手仲介を行ってくれるので、依頼人に有利な条件で不動産取引をおこなうことができる確率が非常に高くなります。

(3)囲い込みのリスクが低い

「囲い込み」とは、自社が依頼された物件を他社に紹介することなく、自社に問い合わせに来た購入希望者にのみ紹介し、売買契約が成立したら売り主と買い主の双方から手数料を取るという方法のことを言います。

この囲い込みを行われると、売り主は紹介される購入希望者が極端に少なくなり、また買い主も選択できる物件数が少なくなることから、売り主・買い主の双方にデメリットが生じます。

不動産エージェントに不動産取引を依頼することで、囲い込みのリスクを低く抑えることができ、自分の希望に近いまたは合致した条件で不動産取引を行うことが可能になります。

5、不動産エージェントを利用する時の注意点

最後に、不動産エージェントを活用する際の注意点を4つ解説していきます

(1)十分な経験と実績があるか

依頼しようとしている不動産エージェントの業界歴と、実績を調べてみましょう。

不動産取引を行う際には豊富な専門知識が必要になるため、不動産エージェントのスキルや実績によって提案に大きな差が出てきます。

豊富な経験と実績を持っている不動産エージェントに依頼することで、満足のいく不動産取引を行うことができるでしょう。

(2)依頼人の利益を第一に考えてくれるか

不動産エージェントは、依頼者の代理人として不動産取引が有利に進むようにサポートを行うのが一番重要な役割です。

依頼人の希望を十分に把握したうえで、依頼人の利益を第一に考え、的確なアドバイスができるかといったことが重要になります。

(3)相性が合うかどうか

疑問に思ったことに丁寧に答えてくれるか、必要なときにサポートをお願いしやすいかといった人間同士の相性の良し悪しも、不動産エージェントを選ぶ際に重要なポイントとなります。

不動産取引は、大体3か月程度かかるといわれているため、納得のいく不動産取引を行うためには、綿密に打ち合わせを行う必要があります。

人間的な相性が合う不動産エージェントを選ぶことで、不動産取引を有利かつスムーズに進めることができるでしょう。

(4)不動産取引成立後もサポートを行ってくれるか

不動産の売買契約が終了した後に、思わぬトラブルが発生することもあるため、契約が成立すればそれでおしまいではなく、契約成立後もしっかりとサポートを行ってくれる不動産エージェントを選ぶようにしましょう。

まとめ

ここまで、不動産エージェントの役割や不動産仲介業者との違い、依頼するメリットや注意点などについて解説してきました。

こちらの記事を参考にして、信頼できる不動産エージェントを選んでいただき、有利な不動産取引を行っていただければ幸いです。