不動産購入エージェントとは?仕事の役割、依頼するメリットなどを解説
不動産は誰から購入しても同じだと思われている方は多いのではないでしょうか。実は、経験豊富な方なのか、何よりも自分の仲間であるかどうかで大きく変わります。
そこで近年注目を集めているのが、不動産購入エージェントです。
では、不動産購入エージェントとはどのような存在なのか、現在一般的に不動産の購入を行う際に物件探しなどを依頼する不動産仲介業者とはどのような違いがあるのでしょうか。
こちらの記事では、不動産購入エージェントについて詳しく解説していきます。
1、不動産購入エージェントの役割とは
不動産購入エージェントは、不動産を購入しようとする際に以下のような役割を果たしてくれます。
(1)買い主の希望に合った物件を探す
今まで買い主の希望に合った物件を探すのは、不動産仲介業者が主に行ってきた仕事ですが、不動産購入エージェントもこのように物件探しを行ってくれます。
この場合に不動産仲介業者と購入エージェントが異なる点は、不動産仲介業者は自社が売却の依頼を受けた物件や他社の物件の中から買い主の希望に近い物件を探してくれるのに対して、購入エージェントは会社の枠にとらわれず、より多くの物件情報の中から物件を探してくれるため、買い主の希望に近い物件を探すことができる可能性が高くなります。
(2)不動産の購入価格や条件についての交渉
不動産購入エージェントは買い主が購入を希望する物件が見つかったら、その物件の購入価格や条件などについて買い主側が有利になるように交渉を行ってくれます。
これは一般の仲介会社に依頼するのと大きな違いです。
(3)不動産購入手続きのサポート
不動産購入エージェントは、不動産取引に関するサポートを行ってくれます。
不動産購入エージェントに依頼して不動産を購入しようとする場合、購入エージェントは完全に買い主側に立って購入のサポートを行ってくれるため、希望の物件の購入を有利に行うことができます。
融資、価格交渉などのアドバイスを頂くことが非常に大きいです。
2、不動産購入エージェントに不動産の購入を依頼するメリット
不動産を購入する際に購入エージェントに依頼した場合のメリットには、次の3つがあります。
(1)不動産取引に関する法律などに詳しいため購入をスムーズに進められる
不動産購入エージェントは、不動産取引に関する法律や慣例を熟知しています。基本業界歴が長く、ご成約実績が多い方がほとんどなので、安心して依頼することができます。
実際に担当者の経験不足が原因で契約がダメになるなどのトラブルも起こることもあるので、不動産購入エージェントに依頼することによって、このようなトラブルを防ぐことも可能です。
(2)買い主の利益のみを考えて交渉を行ってくれる
上記にも触れましたが、一般的な不動産仲介業者は、売り主と買い主両方の間に立って両者の意見を調整しつつ売買の成立に向け動く仕組みになっています。
これを両手仲介といいます。
一方、不動産購入エージェントは、買い主の利益のみを考えて交渉に当たったり、サポートやアドバイスを行ったりしてくれます。
これを片手仲介といいます。
このような仲介方法の違いから、不動産購入エージェントに依頼することで買い主にとって、有利な条件と価格で物件の購入を行うことができる可能性が高くなります。
(3)「囲い込み」のリスクを低く抑えることができる
不動産仲介業者は不動産の売り買いが成立した場合に、売り主と買い主から手数料を取る決まりになっています。
他社から紹介された購入希望者に自社で扱っている物件を紹介せず、自社に購入物件問い合わせに来た買い主にのみ自社で取り扱っている物件を紹介し売買を成立させ、売り主側と買い主側の両方から手数料を取ることを「囲い込み」といいます。
こうすることで不動産仲介業者は売り主と買い主の両方から手数料を取ることができますが、買い主は希望に近いまたは合致した物件を選ぶことができる可能性が低くなります。
購入エージェントを利用することで、このような囲い込みにあうリスクが低くなり、数多くの物件の中から買い主の希望に近いまたは合致した物件を選ぶことができます。
3、一般的な不動産仲介業者と不動産購入エージェントの違い
ここでは、一般的な不動産仲介業者と不動産購入エージェントの違いについて整理します。
(1)両手仲介か片手仲介か
不動産仲介業者は両手仲介という売り主と買い主の間に入り、双方の希望価格や条件を調整して売買契約を進める方法が一般的です。
しかし、不動産購入エージェントは買い主の立場で交渉を行うため、買い主の利益を第一に価格や条件交渉を進め売買契約を行います。
(2)囲い込みがあるかどうか
不動産業者が自社で取り扱っている物件のみを紹介していわゆる、「囲い込み」を行うリスクがあるのに対して、不動産購入エージェントは会社の枠にとらわれずに物件を探してくれるため、囲い込みに合うリスクがほとんどありません。
(3)担当者を自分で選ぶことができるかどうか
不動産仲介業者を通して物件を購入する場合には、基本的に担当者を指定することはできないため自分で担当者を選ぶことはありません。
しかし、不動産購入エージェントは「個人不動産営業担当者」なので、経験豊富なエージェントを自分で選ぶことができます。
4、不動産購入エージェントを選ぶ際の注意点
不動産購入エージェントを選ぶ際には、次の4つの点に注意しましょう。
(1)経験と実績が十分であるか
経験と実績が、十分にある不動産購入エージェントを選ぶようにしましょう。
なぜならいままで積み重ねてきた経験と実績が、交渉の場でいざというときに非常に役に立つからです。
(2)買い主の立場を最優先にしてくれるか
不動産購入エージェントは、買い主の立場に立って理想の物件購入を目指してくれるパートナーであることが何よりも重要な役割となります。
そのため、きちんと買い主の希望通りの物件を提案できるかが非常に重要なポイントになります。
(3)相性が合うかどうか
買い主の質問に的確かつ理解できるまで答えてくれるか、アドバイスを求めやすいかなどといった人間同士の相性も、不動産購入エージェント選びには重要です。
(4)物件購入後のサポートも行ってくれるかどうか
物件が見つかり、購入した後になって思いがけないトラブルが発生することも考えられます。
そのような場合に備えて、物件購入後のサポートも行ってくれる購入エージェントを選ぶようにしましょう。
まとめ
ここまで、購入エージェントの役割と不動産仲介業者との違い、購入エージェントを選ぶ際のポイントについて解説してきました。
購入エージェントについてよく理解し、理想の物件を購入するために上手に不動産購入エージェントに依頼するようにしましょう。
アンナアドバイザーズ株式会社 代表取締役
宅地建物取引士
1984年生まれ、東京都出身。大手ネット広告代理店(株)セプテーニ入社。その後SBIマーケティング(株)経て、2012年よりカンボジアの現地金融機関に勤務。2013年から代表取締役に就任。金融・不動産投資コンサルティング・不動産投資・不動産賃貸管理を事業としております。日本とカンボジアジアの2か国で連携して、サポートさせて頂くことで、 日本にいながら安心してカンボジア不動産をご購入頂くことが出来ます。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 幻冬舎
Re Agentでは、日本ならではの不動産業界の特色を生かし、国際的な関係性の構築が不可欠であると考えております。世界中から人材・企業・資金・情報が集積する国際的な不動産ビジネス環境の整備や、エリアマネジメント活動の充実に向けた取り組み等を推進して参ります。